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第4話: カナダ到着、学校初日、早速の危機感 | ブランドマーケターのバンクーバー留学ストーリー

第4話: カナダ到着、学校初日、早速の危機感 | ブランドマーケターのバンクーバー留学ストーリー

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カナダ到着後、すぐにホームステイ先に向かった。

家族構成は、ホストファザー、マザー、そして10代の息子2人と8歳の娘と犬1匹。学生は私1人だけだ。

到着すると早速ホストマザーが洗濯機の使い方や鍵の掛け方など、まだ英語に慣れていない私にも分かるよう、大袈裟な身振り・手振りをつけて一通り説明してくれた。

全く理解できなかったのは「夕食の時間」だ。食事時の家族の会話といえばクラスメイトの誰々が何をした、近所の誰々さんがどうした、というようないわゆる「内輪ネタ」。

全く聞き取れなかったのを今でも覚えている。

普段は割と積極的に喋る方だが、思わず黙り込んでしまった。

『日本人留学生はおとなしい』とよく言われているが、単に英語が喋れないから黙っているだけではないかと思った。

ちなみに、ホームステイの受け入れ先の家族はとても親切で優しい人達だった。

娘のホッケーの試合を一緒に見に行ったり、和太鼓のレッスンに付き合ったり私を色んなところに連れ出してくれた。

そして、カナダに到着して4日後に学校が始まった。

私が通った学校はArbutus Collegeという現地のカレッジ、いわゆる専門学校である。
仕事で使える英語を身につけたかったのでマーケティングを専攻した。

この学校に決めた理由は単純に授業料の安さだ。

はじめの1ヶ月は、英語に慣れるため学校付属の語学クラスを受けることにした。

入学初日はオリエンテーションから始まった。
しかし、何を言っているのかほとんどわからない。

時折、みんなが爆笑するシーンが何度かあったが、私からすると「何が?」という状況だった。

「この数十年一体何を勉強していたんだろうか?」

中学から大学まで時間をかけて学んだ英語が全く使い物にならなかった。

学生時代は英語は得意科目でもあったし、「塾の先生」として4年間英語を教えていた経験もある。

今はだいぶ変わってきていると聞くが、私が学生時代に受けた「コミュニケーションを重視しない文法一辺倒」の日本の英語教育を恨んだ。

とにかく数日経てば現地の英語にも慣れてきて、少しくらいは喋れるようになるだろうと思い、深く考えないようにした。

しかし、学校生活が始まって数日。私は早速、危機感を感じることになった。

興味があった現地の英語の授業だが、蓋を開けてみると、ただの座学中心の授業だった。
授業が英語で進んでいるだけで、それ以外は日本の英語の授業とそこまで変わりがなかった。

「このままじゃまずい。」

スピーキングとリスニングを伸ばしたかった私は、この学校にいても伸びないと直感した。

「自分で積極的に動くしかない。」

そう思った私は、入学早々次なる行動に出ることにした。

編集後書 #4

今回はカナダ到着直後のお話をさせて頂きました。

最初の感想は
「えっ…..自分こんなに喋れないの!?」でした笑

英語は好きな科目だったし、学生時代真面目に勉強してたはず。
成績も悪くありませんでした。

2ヶ月勉強してTOEIC750点を取得し、
渡航前に日本で出来る事はやったぞ!という
気持ちで挑んだ初日….

あまりの喋れなさにガッカリした事を覚えています。

言葉を選ばずに言ってしまうと、
10年以上かけて実践で全く使いものにならない事を教えている
日本の英語教育を恨みましたね。
(教育関係の方、ごめんなさい!喧嘩売ってる訳ではないです!?)

ホストファミリーの英語を理解するのもやっと。
理解しても言いたい事が全然出てこないもどかしさ。

8歳の妹ちゃんには「Yukiは日本語は喋れるの?」と言われまたチーンです。笑 
英語も喋れないし、日本語も喋れないんじゃないかと思ったらしいです。悲しいw

名探偵コナンじゃないですが、頭脳はしっかりアラサーなのに
「・・・バブ〜」しか言えない赤ちゃんに戻った気分でした。

その焦りから徹底的に「日本語断ち」をしたからか、
2週間後には少しずつ耳が慣れてきて、
夢もたまに英語で見るようになりました。

第5話: バンクーバーでの英語学習 Part 1 「Eh+」」へつづく

[ブランドマーケターのバンクーバー留学ストーリーの一覧]
第0話: ブランドマーケターのバンクーバー留学ストーリー
第1話: あるきっかけ
第2話: 英語への憧れと留学への決意
第3話: 留学前のラストスパート
第4話: カナダ到着、学校初日、早速の危機感
第5話: バンクーバーでの英語学習 Part 1 「Eh+」
第6話: バンクーバーでの英語学習 Part 2 「Sprott Shaw College プレゼンテーション強化コース」
第7話: バンクーバーでの英語学習 Part 3 「ランゲージエクスチェンジ」
第8話: バンクーバーでのバイト探し
第9話: Co-opプログラムとインターン
第10話: インターンからアルバイト、そして帰国
第11話: 日本帰国とバンクーバー再渡航
第12話: 就職活動、苦悩、意外なきっかけ
第13話: 見込み薄のミーティング 、そして…
第14話: 初サンフランシスコと初英語ミーティング
第15話: 英語リサーチとクライアントの説得
第16話: Trademark問題、Amazonストア、ブランド名の変更
第17話: 最後の2週間とこの先

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