バンクーバーの専門学校にはCo-opプログラムというのがある。
要は学校の授業の一環として、職業体験をするというもので、インターンシップのようなものである。
基本的に、学校と提携している斡旋業者がいて、そこに職場候補を紹介してもらうというもので、面接のセットアップまでやってくれる。
流れとしては、まず履歴書を見せる。それに応じて、業者が面接先を選定。
会社を1社、2社程度紹介してくれて、それで決まらなければ、自分でインターン先を探すという流れ。
私は「デジタルマーケティングのエージェンシー」と、クラウドサービスなどを外部委託として引き受けている「Managed IT会社」のインターンを紹介された。
Co-opプログラムには大きく2種類あり、無給と有給のものが存在する。
一見、有給の方が良さそうに見えるが実際はそうではない。
無給の場合、インターンの受け入れ先を見つけやすい。そのため、選べる業種・職種の幅が広い。その理由は受け入れ先の負担が少ないからである。
一方で有給の場合、受け入れ先の負担が大きいため、業種や職種が制限される。
そのため、周りを見てみるとかなり苦戦していた。これまでの職務経験の有無に関わらず…である。
例えばコロンビアからの留学生で年齢は40代、母国で自身の会社経営をしていた友人も、数ヶ月間Co-op先の企業が見つからず、途方に暮れていた。
斡旋業者も有給インターンの難しさを知っているのか、飲食店やサービス業しか紹介していないようだった。
インターンをどう捉えるかによるが、現地での経験を積むことを重視するのであれば無給を選ぶことをおすすめする。私は無給のCo-opを選択した。
さて、私が紹介されたデジタルマーケティングのエージェンシーとManaged IT会社の話に戻そう。
それぞれ面接で聞かれたことは以下のとおりである。
デジタルマーケティングのエージェンシー
– 私がこれまでやってきた業務。前職でのプロジェクト
– デジタルマーケティングの運用経験。
– いかに即戦力として働けるか。
私はこれまで、いわゆるマーケティングの上流部分と言われるブランドマネージメント、商品企画などをメインに携わってきた。
私の職歴に対する彼らの反応は「幅広くやっているね」程度の感想で、本当に理解しているのか微妙だった。
Managed ITの会社
– 自己紹介。
– 前職で行ったこと。
– IT関連の経験(当然、ありませんと答えた)
この会社は新しい顧客ベースを広げたいというニーズがあって、IT企業での経験に関わらず「営業 + マーケティングポジション」を探しているようだった。
結果、Managed ITの会社から面接直後に連絡があってインターンが決まった。
正直、すごく安心した。
このインターン受け入れ先が決まったのはインターンを探し始めてから2週間が経った頃である。かなり順調に決まったと思う。
今回は「インターン先探し」についてお話しさせて頂きました。
私が取ったのは「4ヶ月通学+2ヶ月インターン」だったので3ヶ月目の終わり頃からインターン先となる会社を探す必要がありました。
学校と提携している斡旋業者はあるものの、結構無責任。Resumeのレビューと30分程度のカウンセリングでインターン先を数社紹介するといったものです。
書類が通るか分からないし、面接に行けても雇ってもらえるか分からない。自分の英語力に自信は出てきたものの、オフィスで働くとなるとまた違います。
結論から言うと、初めて2-3週間でインターン先を見つける事ができました。私の場合は①無給インターンだった事 ②日本での勤務経験(マーケ&セールス)があった事 が功を奏しました。
インターンに関わらず現地で英語を使った仕事を見つける時には、以下のFactorの組み合わせで、市場価値を常に意識する事が大事だなと思いました。
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英語力
×
日本での経験
×
特別なスキル(英語に関係なく発揮できるスキルはあるか?※プログラミングやクリエイティブ制作など)
×
求める待遇
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「第10話: インターンからアルバイト、そして帰国」へつづく
[ブランドマーケターのバンクーバー留学ストーリーの一覧]
第0話: ブランドマーケターのバンクーバー留学ストーリー
第1話: あるきっかけ
第2話: 英語への憧れと留学への決意
第3話: 留学前のラストスパート
第4話: カナダ到着、学校初日、早速の危機感
第5話: バンクーバーでの英語学習 Part 1 「Eh+」
第6話: バンクーバーでの英語学習 Part 2 「Sprott Shaw College プレゼンテーション強化コース」
第7話: バンクーバーでの英語学習 Part 3 「ランゲージエクスチェンジ」
第8話: バンクーバーでのバイト探し
第9話: Co-opプログラムとインターン
第10話: インターンからアルバイト、そして帰国
第11話: 日本帰国とバンクーバー再渡航
第12話: 就職活動、苦悩、意外なきっかけ
第13話: 見込み薄のミーティング 、そして…
第14話: 初サンフランシスコと初英語ミーティング
第15話: 英語リサーチとクライアントの説得
第16話: Trademark問題、Amazonストア、ブランド名の変更
第17話: 最後の2週間とこの先