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第15話: 英語リサーチとクライアントの説得 | ブランドマーケターのバンクーバー留学ストーリー

第15話: 英語リサーチとクライアントの説得 | ブランドマーケターのバンクーバー留学ストーリー

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私のこの会社での雇用形態は少しイレギュラーである。

通常はエージェンシーに雇用されて、ポジションに応じて進行中のプロジェクトに割り振られる形をとる。そのため、複数のプロジェクトにまたがることが一般的だ。

ただ私の場合は、1つのプロジェクトのために雇われている。

私に割り当てられた業務は、サンフランシスコのあるスタートアップ企業のマーケティングプランの作成。クライアントのプロダクトは最近流行っている Wireless Charger、つまりワイヤレスの充電器である。

まずはリサーチから始めることにした。今回は、外部のマーケティングリサーチの会社を使用しており、私はデスクトップリサーチがメインだ。

ワイヤレス充電器の業界のリサーチはもちろん、北米で成功しているスタートアップのリサーチも行い、クライアントのプロダクトのマーケティングに活かせるアイデアを探した。

「ネットの情報は当てにならない」

前職ではよく、そう言われていた。

分析の元手となる膨大な一次データがあったのが理由の1つだったと思う。毎年、自社のプロダクトに関するアンケートをとっており、その量は見切れないほどだ。

ネットの情報を当てにする必要がまずなかった。

しかし、今回のケースはこれまでの積み上げが全くない。ネットにある情報を起点にリサーチする他なかったのだ。

商品開発を行う段階でリサーチはほぼ行っておらず、「全くのゼロの状態」から様々な角度で情報を取得して少しづつ進めていく他なかった。

そうした経緯でスタートしたデスクトップリサーチだが、進めていくうちにあることに気づいた。

それは、英語でアクセスできる情報の多さと質の高さである。

例えば、マーケットのデータ一つとっても、ビジネスコンサルティングファームの

DeloitteNielsenなどが出している情報から、ハイインカムのデータに特化したWealth-Xや、デジタルに特化したeMarketerなど業界に特化したデータも取得することができる。

得られる情報量の多さも、英語学習の大きなメリットだと感じた瞬間だった。

今回のマーケティングプランを作る上で一つ重要な課題があった。それはクライアントを説得することである。

クライアントはプロダクト愛が強く、プロダクトに絶対的な自信を持っていた。

デザインにこだわり抜いて、営業すれば絶対に売れるはずと考えていた。

しかしブランドの認知度が全くない状態なのに、強気の高価格設定。営業すればどんどん売れるという状態ではなかった。

まずはポジショニングを明確にする必要があった。

ポジショニングの切り口として、価格を下げるか、マーケティングに費用をかけてブランド力をあげるか、この二択に絞られた。

前回のミーティングで説明し、納得したように見えたが、何度も同じことの繰り返しで、ブランディングの根本のところを理解していないように感じた。

そこで、ブランディングのワークショップを行うことにした。

そのワークショップの中で、クライアントの置かれた状況を明確にしつつ、ブランドをあるべき方向に軌道修正する必要があった。

Creative Directorと週に2回打ち合わせを行いながら、マーケティングプランとプランを説得するためのプレゼンテーションの作成を進めていった。

ミーティング当日、Creative Directorが主導でクライアントの説得を行い、滞りなく終えることができた。私が用意したマーケティングプランも受け入れてもらうことができ、達成感があった。

何の問題もなく、このプロジェクトはまとまっていくように見えた。

最後に根本的な問題に直面するまでは・・・。

編集後書 #15 (英語検索の重要性)

今回は第15話という事で、職を得たMarketing Agencyで何をしていたのかを具体的にお話しさせていただきました。

担当していたクライアントは当時流行り始めたWireless Charger(ワイヤレス充電器)を製造販売している会社。比較的新しいカテゴリーのためあまり情報がなく、色々な記事を読んだりネットリサーチを通じて3C分析を行っていました。

ここで気づいたのは「日本語検索では非常に限られた情報しか入ってこない」という事。まあ考えてみたら当たり前ですが、記事の発信者と受け手足して比べてみても、日本語話者内で受発信されている情報はとてもわずか。

日本語で検索しても上手い事情報が出てこないな〜って時はぜひ、英語に置き換えて検索してみることをお勧めします。英語で読めれば何よりですが、時間がなければページ丸ごと日本語翻訳したっていいと思います。英語検索という手段を知ってるかどうかが重要だなと。

第16話: Trademark問題、Amazonストア、ブランド名の変更」へつづく

[ブランドマーケターのバンクーバー留学ストーリーの一覧]
第0話: ブランドマーケターのバンクーバー留学ストーリー
第1話: あるきっかけ
第2話: 英語への憧れと留学への決意
第3話: 留学前のラストスパート
第4話: カナダ到着、学校初日、早速の危機感
第5話: バンクーバーでの英語学習 Part 1 「Eh+」
第6話: バンクーバーでの英語学習 Part 2 「Sprott Shaw College プレゼンテーション強化コース」
第7話: バンクーバーでの英語学習 Part 3 「ランゲージエクスチェンジ」
第8話: バンクーバーでのバイト探し
第9話: Co-opプログラムとインターン
第10話: インターンからアルバイト、そして帰国
第11話: 日本帰国とバンクーバー再渡航
第12話: 就職活動、苦悩、意外なきっかけ
第13話: 見込み薄のミーティング 、そして…
第14話: 初サンフランシスコと初英語ミーティング
第15話: 英語リサーチとクライアントの説得
第16話: Trademark問題、Amazonストア、ブランド名の変更
第17話: 最後の2週間とこの先

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