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第15話: 英語ブログ開始、そのわけ | カナダのデジタルマーケター海外就職ストーリー

第15話: 英語ブログ開始、そのわけ | カナダのデジタルマーケター海外就職ストーリー

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前回の炎上プロジェクトの1件で気づかされたことがある。
私とチーム内にある大きなコミュニケーションギャップである。

それは単に私の英語力の問題だけではない。
私の専門領域に対するチームの知識レベルが圧倒的に低いと感じた。

私が英語力向上に取り組むのはもちろん、なんとかチームの知識レベルを引き上げられないかと考えた。今後、スムーズに業務をこなしていくためにこの2つを改善しないとコミュニケーションで問題が生じるのは目に見えていた。

そこで私はブログを書くことにした。

ブログを書くことのメリットは知識レベルのすり合わせだけではない。

1つ目は私の所属していたLead Nurturingチームに貢献できる点である。

Lead Nurturingチームでは主に自社のマーケティングエージェンシー用のリード、つまり問い合わせ数の増加と質の高いリードの確保をするために様々な活動していた。

デジタル広告の運用やSEO、ソーシャルメディアの運用だけではなく、イベント参加、ウェビナーの企画やEmailドリップキャンペーンの設計など、リード獲得・育成に関わる全ての施策が含まれる。

私が入社した時にはすでに定期的なコンテンツ制作を行なっていたが、コンテンツの方向性や内容、アプローチの仕方がリード獲得を考慮して作られていなかった。

このブログ制作で上記の課題を解決することにも繋がる。
私はこれを理由に私がブログ制作を行うことをチームに説得した。

2つ目のメリットは、チームメンバーにブログコンテンツの校正をしてもらえる点である。
これによって私の英語の勉強にもなる。今まで使っていた表現が正しかったか、もしくは自然な表現だったかを確認することができる。

ブログコンテンツ制作の流れは大まかに以下4つのステップとなる。

1) むこう3-6ヶ月分のコンテンツのリストを作成
2) 私がコンテンツのドラフト(たたき台)を制作
3) #1をコピーライターもしくは、校正する人が編集
4) 私が内容を再確認して、内容に問題がなければ公開

はじめの方はすり合わせにとんでもなく時間がかかり、校正プロセスだけでも2週間以上かかってしまうこともあった(※他にもプロジェクトワークを同時並行でやっている)

詳しくは英語コンテンツ作成前に知るべき英文校正 & ネイティブチェックの真実にて紹介しているが、ネイティブじゃない人を介したコンテンツの校正プロセスは思っているよりも大変である。

特に共通理解が少ない初めの方は誤解や間違った意訳の連発で元文の原型をとどめていないような状況もあった。

私を介したコンテンツ制作の時間と労力が、ネイティブ間で行われる場合よりも2倍以上かかっていたが、諦めずに制作を続けた。

結果、スタートして6ヶ月ごろから目に見えて効果が出始め、検索からのトラフィックが増加し続けただけではなく、LinkedInで数回バズり、世界各国の人から問い合わせや資料ダウンロードに結びついた (※勤め先のエージェンシーはバンクーバーにしかプレゼンスがないので、その先に繋がることはなかったが・・・)

そして、運営開始から1年、2年と経過するにつれて
私が書いたブログはエージェンシーのメインのリードソースと成り変わっていった。

英語に不安がある中、ブログ制作を推し進めて本当に良かったと思う

(つづく)

Lesson Learned # 15 (なんでもやることの重要性)

今回は英語ブログをスタートしたことを取り上げましたが、新しいことにどんどん挑戦していくことはとても重要だと、エージェンシーに働いている間に何度も実感しました。それが最終的に自身のポジションを守ることにも繋がります。

もともと、SEO / PPC Specialistというポジションで採用されましたが、実際には今回ご紹介したブログ作成に加えて、セールスダッシュボードの作成、データ分析、Emailマーケティングのオートメーションの設計、簡単なhtmlやcssの編集、さらに必要とあれば簡単なバナーのデザインまで行いました。

私のようなSpecialist系の仕事の難点は、需要がなくなった瞬間にクビを切られる点にあります。特に常に安定してプロジェクトがあるわけではないスモールビジネスだとその傾向は顕著です。

例えば、私の場合はSEOやPPCが必要なプロジェクトがなければ、すぐにクビを切られます。使い物にならない人に給料を払い続けるほどバンクーバーのスモールビジネスはお金に余裕がありません。

そういった状況で、なんでもやるようにしていると、そのリスクを軽減できます。事実、私は他の人の仕事を取りに行くつもりで色々やりました。それが、最終的に就労ビザのサポートをしてもらうことになった遠因の一つになっているのではないかと見ています。

ちなみに英語ではこういう何でも屋さんのことを “Jack of all Trades”と言いますが、特にスタートアップにいると重宝されます。

私はこれしかできない…ではなく、どんどん新しいものに挑戦していくことをおすすめします。

[その他のストーリー]
第0話: カナダのマーケター海外就職ストーリー
第1話: カナダ渡航と立ちはだかる壁
第2話: 目標額170万円、地獄のフリーランス体験
第3話: カナダ渡航1ヶ月前、英語学習の開始と思わぬ見落とし
第4話: カナダ到着。不安だらけの1日
第5話: 学校生活初日。長い4ヶ月の始まり。
第6話: 26歳の実践日常英語学習法 [海外ドラマ活用]
第7話: 学校生活、苛立ち、次なるステップ
第8話: ホームステイからの脱出、ルームシェアと恐怖の夜
第9話: ボランティア活動への挑戦、意気込みと現実
第10話: ワークショップへの参加、資金不足、フリーランスへの道
第11話: 就職活動、図書館、不安と希望の光
第12話: 折れそうな気持ち、迷走、出した結論
第13話: 面接と “We’ll be In touch!”の先にあるもの
第14話: 入社早々、炎上プロジェクト、意思表示
第16話: バンクーバー、納期、It should be fine.
第17話: 辞めていく同僚、身の丈にあった給料

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