インタビュー , 海外就職

海外就職準備でやるべき事とやるべきではない事!Frog代表セナさんインタビュー

海外就職準備でやるべき事とやるべきではない事!Frog代表セナさんインタビュー

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今回は、カナダ・バンクーバーのうぇぶ屋ことセナさんに、海外就職に関してFacebook Live インタビューを行いました。

クリエイターの就職サポート企業「Frog」の代表であるセナさんだからこそ語れる、海外就職でやるべき事・やるべきではない事についてお伺いしました。

Profile:
セナ(Yoshitaka Senna Goto)
バンクーバーのうぇぶ屋という個人ブログを運営し、海外のIT業界に関する情報発信を行っていた事をきっかけに、クリエイターの現地就職やキャリアを意識した留学サポートを行う企業『Frog』を設立。日本と海外で培ったIT業界の知識や常識を持ち、今後日本人エンジニアやクリエイターの海外進出の一般化を目指し活動中。

海外就職成功のために「すべきこと」と「すべきでないこと」 | Frog セナさんへのインタビュー

今回はバンクーバーのうぇぶ屋ことFrog セナさんへのインタビューにさせていただきました。海外就職成功のために「すべきこと」と「すべきでないこと」をエージェント目線で話していただきました!

野村 晶大さんの投稿 2019年3月1日金曜日

(※他のインタビュー動画の一覧はこちらから。以下の記事はインタビューのハイライトです。)

海外就職成功の3つのポイントはビザ・スキル・英語力のバランス

野村:
海外就職をしたくてFrogに連絡をする人が多いと思いますが、未経験・経験者など様々なバックグラウンドを持つ人がいる中、これをされたら就職が難しくなってしまうというポイントがあれば教えてください。

セナさん
前回のHidetoさん(前回インタビュー)と重なる部分がありますが、3つの要素が崩れてないかという所からスタートします。

一つ目はビザの問題です。そもそも就労可能なビザを持っていないことには基本的には働くことができません。パターンとしては、1年間のワーキングホリデービザで就労するのか、他のビザを使って就労期間を伸ばすのか、はたまたワーホリビザすら無いのかなど、難易度が違ってきます。

二つ目がスキル。1年間しか働けない外国人だけど、雇いたいと思わせるということは当然高いスキルが必要という事です。このスキルレベルによっても全く変わります。例えばエンジニア職であれば、OSS(オープンソースソフトウェア)で活躍しまくっていて、さらにオンライン上で色々なリファレンスがあるという人であれば、そもそもワーホリビザも必要ではないかもしれないですね。

三つ目が英語力・コミュニケーション能力。例えば、スキルは高いけれど、いざ入社したら社内で全然コミュニケーションが取れないという人だと、仕事を進める上で苦労します。

以上3点が重要です。逆算して考えると、しないでほしい事という観点で言えば、①②③のうちどれかが機能していない状態を指しますね。

サポートが難しいパターン、すばりやるべきではない事とは?

野村:
どのようなパターンだとサポートするのが難しいですか?例えば、スキルはあるけどビザが無いとか、ビザはあるけど英語は一切喋れないとか。

セナさん
そうですね。一番頭を悩ませる例というのが、ワーホリをポチッと取ってしまっているパターンです。ワーホリビザは20代のうちであれば、ほぼ誰でも取れるし、申請も簡単。初めからワーホリで渡航すると、もうその時点で1年間のカウントダウンは始まっているわけです。その期間の中で、スキルも上げないと、英語も上げないと、と活動していると1年間はあっという間に終わります。

転職のサイクルが早いIT業界であっても、1年間しか働けない外国人にどれだけ魅力を感じるでしょうか?企業としては、そういった外国人を雇うことは、「1年後帰ります」と言われる可能性だってあるし、就労ビザのサポートをしなければ帰国させざるを得ないという点でもプレッシャーになります。

ワーホリ申請済み、スキル皆無、英語も皆無という場合はワーホリの貴重な期間を語学学校、ポートフォリオ準備、スキルアップのためのブートキャンプなどにあてないといけないかもしれません。あっという間ですよ。

野村:
その場合は学校に行って、その後ポストグラデュエートビザ(※以下ポスグラ)などを得るという流れになりますかね?

セナさん
それも多いですが、学校のパターンは様々です。1年間学校に行って1年間ポスグラで働く場合や、トータル2年間のコースで1年目は勉強、2年目はコープという形で働くという場合もあります。その後ワーホリを取っておいて計2年間働ける状況を作っておくことも出来ます。学校は使い方次第ですね。

スキルは客観的に証明できることが重要

野村:
逆にスキルもあって、英語もあって、ただワーホリの期間がない場合、可能性はありますか?

セナさん
ありますね。やり方次第ですが、基本的にスキルが高い人。エンジニアであれば、日本の外資系企業で働いていて、リファレンスもしっかりある人。 または、OSS上で開発をしていて、既に色々な人に使ってもらっていてレビューがあったり、活発なアクティビティがある人。オンライン上での活動自体がリファレンスになる場合もあるし、スキルセットの証明にもなる。その経験と英語力がある人なら 会社からオファーくる場合がある。ただ、これはかなり特別な事例ですよ。

日本で多くの職歴があり、かつ実績が証明できる人や、名前の通った会社でリファレンスももらえている場合は極端な話、先方からオファーをもらえる場合もあります。

野村:
スキルの証明で一番わかりやすいのは、OSSですか?

セナさん
一番は外資系企業からのリファレンスですね。 例えばワーホリを取ってフラっと来て就職しましたという人は、名前が知れている人や企業からのリファレンスを持っているパターンが多いです。

日本の履歴書文化は、カナダのリファレンス文化では通用しない

セナさん
言及しないといけないのは、日本で経歴10年=証明・スキルセットと思わないこと。職務経歴書や年数だけで評価してくれるのは、日本ならではの文化。経験値=スキルセットと考えたらダメですね。会社目線でリファレンスは何なのかという点が最も重要です。OSS上の活動、前職の上司が英語でリファレンスを書いてくれるのか、リファレンスレターをチェックするためにコールしても英語で対応できるのかなど。

海外就職を検討している場合、日本で準備すべきことは?

野村:
これから1年か2年くらい先に海外就職を視野に入れている人にとって、その人が標準レベルだと過程したら、まず何をするべきか。ポートフォリオ?OSS?専門分野含めた英語力?

セナさん
大体の方が日本働いているという状況だと思いますが、どんなポジションであれ、日本での職務経験をカナダの会社が客観的にどう評価するかを頭に入れて活動してほしいです。
一番多いのは「私はこういう会社で働いていました、こういうプロジェクトに関わっていました。すごいでしょ。だから雇って下さい」というパターン。理にはかなっている。しかし、参加したプロジェクトのソースが見られないなど、日本の会社はオープンにしないところが多い。そもそも自分が参加していたプロジェクトと口外出来ない、内情が話せない、自分のポートフォリオサイトに会社のプロジェクトを載せられない、細かい開発環境を言えない場合が多い。仮に5年働いても一つもオープンに出来なければその人何してたの?となります。
日本で働いているうちに、会社と交渉してオープンにできるようにする、出来なければ個人の活動をしておくなど自分で何かしら証明できるものを用意しないといけない。

海外就職に必要な英語力とは?

野村:
英語力についてはどうですか?

セナさん
会社や職種によって変わるので一概には言えません。当たり前なこと言いますが、英語力は大事です。結局英語・コミュ力の不足が影響して、スキルはしっかりしているけれど、面接でどもってしまった、会社に入っても足りないという人もいる。カナディアンが通うカレッジに一年通ったとしても、不足している場合もある。準備は疎かにしてほしくないですね。

野村:
コミュニケーションは専門学校に行けば英語は喋れそうですけど、なかなか難しいですよね。学校で使う英語と働く上で使う英語は違いますもんね。ポジションによっても。就職された後の話は技術の面も勉強もしつつ、英語の勉強もしつつが多そうですね。

スタートアップが多いバンクーバーは海外就職の登竜門

セナさん
一度バンクーバーで働いてリファレンスもらった上で、次の都市としてトロントやアメリカを目指す人もいます。エンジニアにとってシリコンバレーはやはり憧れではありますからね。

野村:
バンクーバーは第一ステップですか?

セナさん
バンクーバーは北米就職の登竜門と言えます。 永住権の種類も多いです。最近はIT系の特別な永住権枠もあります。マニトバ州なんかも取りやすい、まあ仕事は少ないですけどね。

基本的に、大きい会社は外国人を雇いたがらないです。その点バンクーバーは、トップとの距離が近く、50人規模、かつ資金力もあり先進的な面白いことをやっているスタートアップ企業が多い。

だけど、エンジニアならシリコンバレー・トロント、デザインならモントリオールを目指す人が多い。バンクーバーにずっといる人は僕くらいですよ笑

バンクーバー就職とトロント就職の違いは?

野村:
トロント就職はどうでしょうか?

セナさん
トロントは人気の都市ですから非常に倍率が高いです。 人口はトロント260万人、バンクーバー60万人で、Indeedのエンジニア求人数で言うとトロント1,400件、バンクーバー700件〜800件。さらにビジネスシティで資金があるので、1年だけの外国人を雇うよりお金をかけて永住権持っている人を取る傾向にある。スキルセットが非常に高い方は例外ですが、一般的な日本でエンジニアやっていましたレベルの人だとトロントは経験値次第。Frogからトロントをオススメする場合もあるが、スキルが高くてリファレンスを持っている人だけですね。

野村
僕もトロントにレジュメを送りましたが、誰からも相手にされなかったです。笑

セナさん
でしょうね。トロントは外国人に頼らなくても人材豊富。給料も高い。エンジニアだけで見ても、母数は違えども年収ミニマム700万円〜800万円、1年目で1000万円くらいの人がいる。バンクーバーはスタートアップも多いから400万円から始める人もいます。前提として、トロントは経験者組しか就職してないから差が出ているというのもありますけどね。

これから海外就職を目指す人へのメッセージ

野村:
海外就職を目指す人に一言お願いします。

セナさん
アメリカだと外国人排除の風潮がある中で、カナダはトップが次の3年間で何十万人単位の移民や労働者を受け入れると公言しているのでチャンスだと思います。

カナダの中でも、モントリオールはデザイン、トロントはAIやディープラーニング、バンクーバーならWEB周り・VRなどのメッカなど地域によって特色がありますが、難易度の話でいうとバンクーバーは登竜門としてはめちゃくちゃ良い国だと思います。

どこの国に行くにしても、国の状況など情報収集をした上でプランニングして欲しいとは思いますね。
あとは旅行と留学をコンバインして考えている人がいるんですが、キャリアや年収、生活、待遇を改善させるつもりで海外に渡航するなら、旅行感覚ではなくてキャリアを見据えた留学プランを….一緒に考えていければいいなと思っています!!!笑

野村:
笑。セナさんはクリエイター以外の相談も乗ってますか?

セナさん
乗ってないですね。最近は日系企業や現地のIT企業の採用活動の相談に乗ることもあります。海外展開のためにこういう人材欲しくて募集しているのですが、何故か音沙汰がありませんなど。蓋を開けたら給与水準やビザの事が明記されてない、ジュニアかシニアかリードかも分からないような状態だったり。笑

視聴者質問
セナさんの最終的なゴールや夢は何ですか?

セナさん
Frogの最終ゴールは海外就職=当たり前にしたい。海外就職はMBAをとった天才、海外留学はお金持ちしかできないなんて事はないです。可能性はあります。個人的なところで言うと、1日8時間くらいゲームしたいなというのとか笑。あと単純に住む場所を限定しない生活にしたいなと思いますね。

野村:
ありがとうございました!

まとめ

今回はクリエイターという職種で海外就職するためにすべき事、すべきでない事というテーマでお話をお聞きしました。
ビザ、スキル、英語力という3点のバランスを見ながら戦略的にプランニングする事が大事ですね。「自分のスキルをどう客観的に証明するか」という観点は、日本の履歴書文化に慣れてしまっている立場としては非常に参考になりました。

最後に語ってくれた『海外就職を当たり前にしたい』という強い思いが印象的でした。ありがとうございました。

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