Adobeによると、今年のサイバーマンデーのオンラインでの売上が$6.59ビリオン(およそ7000億円)を記録し、オンラインショッピング史上最高の売上を記録しました。その売上の24.1%をスマートフォン、9%がタブレット端末が占め、モバイル経由での売上が引き続き上昇傾向にあります。

ユーザの消費行動がモバイルに移行していく中で、各主要デジタルプラットフォームのアップデートが盛んです。今回は11月中旬から12月中旬のWebマーケティングに関するニュース、アップデートの中から重要な25個を厳選しました。先月のWebプラットフォームのアップデートまとめはこちらから。12月の全てのニュース&アップデートを見たい方はこちらの51 Digital Marketing Updates Recap (英語)から確認してください。

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12月のまとめ: Googleボイスサーチに向けてアップデートを強化

今回は記事のボリュームが多いのでまとめをここに記載します。

新しいGeneral Data Protection Regulation (GDPR)を除くと、Googleのボイスサーチに関連するアップデートが顕著な月でした。

Googleはボイスサーチのニーズ拡大に向けてGoogle Assistant (Googleのボイスアシスタントアプリ)のアップデートはもちろん、ナレッジパネル、フィーチャードサーチスニペットの機能拡大に向けて動いています。Google Assistantにて検索すると、ナレッジパネルやフィーチャードサーチスニペットの結果が優先して表示され、ナレッジパネルやフィーチャードサーチスニペットの改善がボイスサーチの改善に繋がります。

2015年には170万台、2016年には650万台のボイスファーストデバイス(Amazon EchoやGoogle Home)が出荷され、VoiceLabsによると2018年には2,450万台が出荷される見込みです。またInvocaのサーベイによると、アメリカのボイスファーストデバイスの所有者の64%がボイスアシスタントをより頻繁に使うと応えており、ボイスファーストデバイスが消費者の生活に入り込んでいることがわかります。

おそらく1-2年では厳しいとは思いますが、2020年頃にはほとんどの検索需要はGoogleのページもしくはアプリ内で完結できるようになり、サードパーティのウェブサイトに訪問する必要がなくなるかもしれません。

一方FacebookはFacebook Watchのコンテンツでのプレロール広告のテスト、Facebookメッセンジャーでのメッセージの一斉送信機能メッセンジャーブロードキャストのテスト、そしてアメリカ・カナダ以外の広告売上拡大のために各国にローカルオフィスを開設することを発表し、新たな広告収入拡大の方法を模索しているように感じました。

12月の詳細アップデートは以下になります。

Googleの重要ニュース&アップデート15選

Google Assistantの機能拡充

GoogleがGoogle Assistantの下記機能をアップデートしました。

1. 新しいサブカテゴリーの追加 (例: Food & Drinkカテゴリーの下に Order Food、View a Menuを追加)。
2. Google Assistantとスマートフォンの連携ができるAPIの公開。マップの送信や決済情報をボイスデバイスからスマートフォンに送信可能になりました。

3. AskForSignIn APIのアップデート、ユーザが会話内でサードパーティのアカウントの連携ができるようになりました。

他にもGoogle Assistantのアップデートされた機能があります。詳細はGoogle Developers pageを参照してください。

参照: Google Developers
アップデート日: 11月15日

Google Adwordsの機能アップデート3つ

ホリデーシーズンに向けてGoogle Adwordsの機能アップデートです。

1つ目は検索広告にディスカウントを表示することができるプロモーションエクステンション。Black Fridayなどのイベントに応じてディスカウントの表示・非表示をする事も可能です。


Image: Inside Adwords

2つ目はアドバリエーションズ。複数の検索広告のテキストの変更など細かいテスト・アジャストメントを一括で行う事ができるようになりました。AdwordsのExperimentsの1機能として使用する事ができます。セットアップの方法はこちらのヘルプから。

3つ目はカスタムインテントオーディエンス。これが一番重要な機能なアップデートだと考えています。カスタムインテントオーディエンスはGoogle Displayで使用可能で、商品購入直前フェーズにいるユーザをターゲティングすることができます。広告主の過去のキャンペーン、ウェブサイト、そしてYoutubeのデータから該当ユーザを割り出します。

自社商品の購買に結びつきそうなキーワード、サイトのURLを選択してオーディエンスを設定する方法と、Googleの機械学習をベースにしてオーディエンスを自動生成することができ、Audience Centerから広告パフォーマンスの予測を確認することが可能です。

Image: Search Engine Land

参照: Inside Adwords

アップデート日: 11月16日

Googleショッピングのモバイルデザインアップデート

Googleショッピングのデザインアップデート。商品詳細、ユーザレビューなどがGoogleの検索結果に表示され、ユーザはいちいちウェブサイトを訪れる事なく商品に関する必要な情報を取得することができるようになりました。

Image: Google Blog

他の類似商品のレビュー、料金、スペックとの比較もすることができます。

参照: Google Blog

アップデート日: 11月16日

Googleレンズのローンチ

GoogleのPixelフォンを対象にGoogleレンズをローンチしました。Google Assistantと連携して、写真撮影したものの詳細情報を調べる事ができます。

Image: Google Blog

このGoogleレンズの凄いところは文字情報の認識力です。例えば名刺のURL、電話番号、住所などの情報を認識することができ、その情報をコンタクトリストに保存する事ができます。他にも建物、アート、本、ムービー、バーコードを認識することができ、写真でとったものをそのまま検索することが可能です。

Image: Search Engine Land

参照: Google Blog

アップデート日: 11月21日

GoogleトレンドからYoutubeの検索トレンドが閲覧可能に

GoogleトレンドからYoutube、Googleの画像、ショッピング、ニュースの検索トレンドが見れるようになりました。特にYoutubeの検索数に関しては今まで公式のものがなかったので、これは大きな前進と言えます。今後、GoogleのキーワードプランナーのようにYoutubeの月別の検索数見積もりを表示するツールが開発されることに期待です。


参考: Google Blog

アップデート日: 11月27日

イベントマークアップを使ったスパムに警告

下記例のように、イベントマークアップを使用して割引やクーポンを検索結果に表示しているウェブマスターにGoogleが警告を出しました。

対象のウェブサイトには手動ペナルティが課される予定で、サイトに紐づいている全ての構造化データマークアップが削除される模様です。ペナルティ対象者はSearch Consoleから通知が来るので、心当たりのある方はチェックすることをおすすめします。


参照: Google Webmaster Central Blog

アップデート日: 11月27日

Google Assistantにてローカルサービスプロバイダーのリコメンドを開始

Google Assistantが近くの電気屋、水道工事業者、ハウスクリーナーなどのローカルサービスをレコメンドするようになりました。流れは以下のGifの通りです。

Image: Google Blog

この機能は現在アメリカのみ利用可能で、Google、HomeAdvisorやPorchに認証された業者のみが表示されます。

参照: Google Blog

アップデート日: 11月30日

デスクトップのGoogleマイビジネスにQ&A機能追加

GoogleマイビジネスのナレッジパネルにQ&Aセクションが追加されました。もともとはモバイルのみで使用可能でしたが、今回はデスクトップバージョンで利用可能になりました。

モバイルでのローンチ以来、下記のようなスパムや誹謗中傷などのコメントが投稿され問題になっています。

現時点ではビジネス側からこのようなコメントを削除することはできません。ただ、一度自身のGoogleマイビジネスページに誹謗中傷が書かれていないかチェックする事をおすすめします。

参照: Search Engine Land

アップデート日: 12月1日

検索結果のディスクリプションタグの長さ拡張

通常160文字上限(英語での)のディスクリプションタグが230文字まで拡張していることが判明しました。これは検索クエリによって動的にディスクリプションタグが生成された場合に起こる現象なのでサイトオーナー側で特にできることはありません。

参照: Search Engine Roundtable, Search Engine Land

アップデート日: 12月1日

検索結果にアンサーズカルーセルの表示テスト

フィーチャードスニペットにアンサーズカルーセルが表示されるテストが行われました。詳しくは下記の画像を参照してください。

このテストが本格的に実装された場合、How-to検索の結果が大きく変わる可能性があります。簡単なものだとユーザは検索結果の先にあるウェブサイトにいくことなく必要な情報にアプローチすることができ、検索からの流入に影響するかもしれません。

参照: Search Engine Land

アップデート日: 12月5日

モバイルでの検索結果の表示件数が減少

モバイルでの検索結果の1ページ目の表示件数が2-5件のみという現象が報告されました。その他の検索結果を見る場合は”See more results”というボタンをクリックすると閲覧可能ですが、その際今までの検索結果2ページ目とは違い10件以上の結果が一度に表示されます。このテストは限定的ですが、これが本格的に全ての検索結果に反映されるとこれまでのCTRに大きく影響が出そうです。

参考: Search Engine Roundtable

アップデート日: 12月6日

ボイスサーチの検索データが近日中に利用可能に(なるかも)

GoogleのスポークスパーソンJohn MuellerがTwitterにてSearch Consoleにボイスサーチのレポートを追加した場合どのような情報が欲しいかを尋ねるツイートをしました。近日中にボイスサーチのデータがSearch Consoleにて利用可能になることに期待です。

参考: Search Engine Roundtable

アップデート日: 12月7日

検索結果内でのEasy Checkoutのテスト

Easy CheckoutはGoogleアカウントに決済情報を紐づけているユーザを対象にGoogleから直接決済ができる機能です。Amazonの1クリック決済のような機能だと考えても良いかと思います。もともとはAndroid端末のみでしたが、Easy CheckoutがiOS端末でも表示され始めました。

参照: Search Engine Land

アップデート日: 12月8日

電話番号、住所情報からカスタマーマッチターゲティングが可能に

従来はカスタマーマッチターゲティングはEmailのアップロードが必須でしたが、電話番号や住所の情報から利用することが可能になりました。

カスタマーマッチターゲティングは全てのGoogleプロダクト(検索広告、ショッピング、ディスプレイ、Youtube、Gmail)のユーザにアプローチすることができます。またYoutubeとGmailでの広告限定で、FacebookのLookalikeのように類似オーディエンスをターゲットすることも可能です。カスタマーマッチターゲティングの仕組みについて詳しくはこちらから確認してください。

参照: Search Engine Land

アップデート日: 12月11日

12ヶ月分の検索データがSearch Consoleのベータ版で閲覧可能に

GoogleのSearch Consoleのベータ版で過去12ヶ月分の検索データが閲覧可能になりました。もともと過去3ヶ月分(90日分)のデータしか振り返る事ができませんでしたが、今回のアップデートでより長期の検索データのトレンドを見る事ができるようになります。


参照: Search Engine Roundtable

アップデート日: 12月12日

Facebookの重要ニュース&アップデート5選

Facebook Creatorローンチ

Facebookビデオのクリエイター向けにFacebook Creatorをローンチ。ビデオ制作からライブビデオ、そしてファンとのやり取りを全てこのアプリから行う事ができます。特筆すべきはコミュニティタブの機能で、一つのInboxでFacebook・InstagramのコメントそしてFacebookのメッセージの一括管理ができます。他の機能についてはこちらから確認してください。

参照: Facebook Newsroom

アップデート日: 11月16日

メッセージの一斉送信機能メッセンジャーブロードキャストのテスト

Facebookメッセンジャーでのメッセージの一斉送信機能メッセンジャーブロードキャストのテストを開始しました。

Facebookによると、メッセージを送れる対象はビジネスページとメッセージのやり取りをしたことがあるユーザに限定され、コールドメールのように無差別にメッセージを送る事はできない模様。そのため今後このメッセージブロードキャストを活用してプロモーションする場合、ユーザ側からFacebookメッセージを送ってもらう仕掛けが必要です。

参照: TechCrunch

アップデート日: 11月28日

特定の人種を広告ターゲットから除外する機能を停止

Facebookの特定の人種を広告ターゲティングから除外できる機能がアメリカの法律に違反していることを指摘され、それを受けてFacebookは一時的にその広告ターゲティングオプションを停止しました。

参照: Marketing Land

アップデート日: 11月30日

Facebook Watchでプレロール広告のテスト

Facebook Watchでプレロール広告のテストが開始されました。メインのニュースフィードに流れてくる動画には影響がありません。

今年の初めFacebookはミッドロールビデオ広告という、ビデオの途中に広告が入る広告メニューをローンチしました。Marketing Landによるとミッドロール広告収益は予想を下回り、今回のプレロール広告で広告収入を底上げする狙いがあるとのこと。

Facebookのニュースフィードに流れてくるビデオは受動的に消費されるのでプレロール広告はビデオのビュー数に悪影響がでるかもしれませんが、Facebook Watchのビデオコンテンツを見るユーザはYoutubeやNetflixのビデオのように主体的に閲覧したいビデオを選択して見ているので、プレロール広告はありかなと思います。

参照: Marketing Land

アップデート日: 12月1日

ローカルの広告主サポートのためローカルオフィス開設を予定

ローカルの広告主へのサポートを強化するため、各国に広告のサポートオフィス開設を予定していることを発表しました。2019年の第2クォーターまでにこの計画を実装する模様。

TechCrunchによると、現在のFacebookの広告収入の大半はアメリカ・カナダで占められており、今後広告収入拡大を狙う上でヨーロッパ、アジアなど他の国の売上拡大は必須です。今回のローカルオフィス開設はそのための一歩だと見て間違いないかと思います。

参照: Facebook Newsroom

アップデート日: 12月12日

Instagramの重要ニュース&アップデート3選

ライブビデオへ参加申請機能を追加

Instagramがライブビデオに新機能を追加。視聴者側からライブビデオへの参加リクエストを出せるようになりました。以前まではホスト側から招待しないといけませんでしたが、今回のアップデートで、視聴者とホストの双方向的なコラボレーションが取れるようになりました。


参照: Instagram Press

アップデート日: 11月21日

ストーリーアーカイブとストーリーハイライトのローンチ

Instagramが下記2つの新機能を実装しました。

1. ストーリーアーカイブ
24時間の時間制限を超えてInstagramストーリーが自動保存される機能。ストーリーアーカイブ機能をオフにすれば今まで通り自動削除することができます。

2. ストーリーハイライト
プロフィールに載せるInstagramストーリーのハイライトを作成できる機能。ユーザはハイライトに掲載するストーリーを選択することができます。

参照: Instagram Press

アップデート日: 12月5日

ハッシュタグのフォロー機能追加

Instagramがハッシュタグのフォロー機能を追加しました。今後、企業側としてハッシュタグをプロモートするメリットが増えプロモーションの手段が増えそうです。

参照: Instagram Press

アップデート日: 12月12日

その他デジタルフォームのニュース&アップデート2選

GDPRの影響範囲が世界中に拡大

General Data Protection Regulation (GDPR)とはヨーロッパの個人情報取り扱いに関する法律で、2018年の5月25日からGDPRの影響範囲が事実上ヨーロッパの枠内を超えて世界中に拡大します。具体的な要件として、ヨーロッパ市民からアクセスがあるアプリやウェブサイトなどの全てのサービスがGDPRの適用範囲となり、アメリカや日本にしか拠点がないビジネスでも対象となります。

GDPRの定める個人情報の取り扱い方法、説明責任義務の履行を行わない場合、数十億円の制裁金を課される可能性があります。

GDPRの詳細に関してはこちらの記事(日本語)もしくはこちらのWired UKの記事(英語)を一読することをおすすめします。

参照: Wired UK

アップデート日: 11月7日

TwitterがAMPコンテンツのアナリティクスサポート開始

TwitterがAMPコンテンツ用のアナリティクスをリリースしました。今後はAMPページのビュー数を分けてみる事ができます。

参照: Twitter Developer Blog

アップデート日: 12月6日