今回はインタビューではなく、僕が勤めているマーケティングエージェンシーのサイト(英語)で行ったSEOの事例をご紹介したいと思います。

キーワードは主に”marketing agency”, “marketing agency(s) vancouver”, “branding vancouver”, “branding agency(s) vancouver”などになります。検索結果は全てカナダのVancouverにローカライズされているものをベースにしています。

本記事では外部施策 (Off-Page)と内部施策 (On-Page)の2点を軸に実際行った施策を紹介していきます。ステップバイステップ形式でご紹介するので、かなり具体的に細かく詳細が記載されており、記事の長さも長めとなりますのでご了承ください。
(※最後に本記事で紹介したツールの一覧を記載していますので参考に。)

1. 外部施策 (Off-Page)

まずは外部施策の話です。あまり日本で積極的に語られていないエリアですが、北米ではいかにナチュラルな外部リンクを獲得するかの議論が盛んです。
その中には自身のコンテンツに興味がありそうなメディア・ブロガーにメールやメッセージを送ってコンテンツを拡散するもの(※最終的には相手のメディアで自身のブログに触れてもらうのが目的)、シェアされるのを狙ってインフォグラフィックを作るものまで手法は幅広く存在します。

それらの外部施策に一貫して言えるのは、とても時間がかかるという点です。そのためSEOのエージェンシーでも外部施策の箇所は外注する会社が存在するほどです。本記事では、それら全ての外部施策のタクティクスを全て紹介することはせず、実践して効果があったと感じる施策のみをご紹介します。

大きく分けて以下の3つになります。

– ゲストブログ
– ローカルSEOとGoogle My Business
– 外部リンク獲得のためのコンテンツ作り

ゲストブログ

ゲストブログとは、他のウェブサイト・オンラインメディアにてブログを寄稿することです。SEOの文脈では外部リンクの獲得する1つの手段として語られる事が多く、北米ではかなり一般的な外部リンク獲得の手法です。

ちなみに外部リンク獲得だけを目的にしたクオリティの低いゲストブログはスパムとみなされます。

今回ここで言うゲストブログとはそういった中身のないスパムではなく、寄稿先のウェブサイト・オンラインメディアひいてはエンドユーザに価値を提供するものを差します。

(※参考までに下記にフォーマーウェブスパム対策チームの元ヘッド、マットカッツがその件について話している動画です。)

私が記事を寄稿したサイトの例は下記となります。
– Huff Post – 北米のフリーランスが多い理由から日本の新卒一括採用を再考する
– Ferret – 海外13例に学ぶコンテンツマーケティング“成功の鍵”とは
– ウェブ解析士協会 (インタビュー) – 日本と北米のマーケティングはココが違う! 取材でわかった3つのポイント
– Blog Hands – 3 Benefits of LinkedIn Groups for B2B Bloggers

Huffington Postなど大手メディアからのリンクは基本的にrel=”nofollow”タグがついており、PageRankとAnchorテキストの情報の受け渡しをしないと言われています。

ただ、感覚としてはnofollowリンクでも何かしらの形でランキングに貢献していると感じます。考えられる可能性としては下記のGoogleの特許に書いてあるImplied Link、つまり直接ハイパーリンクはしていないけど、特定のウェブサイトやページについて触れているテキストはリンクとしてカウントされるからではないかと考えています。

Links for the group can include express links, implied links, or both. An express link, e.g., a hyperlink, is a link that is included in a source resource that a user can follow to navigate to a target resource. An implied link is a reference to a target resource, e.g., a citation to the target resource, which is included in a source resource but is not an express link to the target resource. Thus, a resource in the group can be the target of an implied link without a user being able to navigate to the resource by following the implied link.

参考: United States Patent: 8682892

ゲストブログのアプローチ方法は下記3つとなります。
1. 知り合いを通じて記事を書かせてもらう
2. ブログにコメントを残してくれた人にアプローチする
3. ゲストブログを受け入れているメディアにアプローチ

1. 知り合いを通じて記事を書かせてもらう
これが一番効果的な方法です。ツテがあれば直接知り合いにDMをしてブログを掲載してもらえるか尋ねましょう。

2. 以前ブログにコメントを残してくれた人にアプローチする
もし、ツテが無い場合はブログにコメントを残してくれた人にアプローチする方法があります。コメントを残してくれる=自分のブログが好きということなので、そういう方にダイレクトメッセージを送って「良かったらブログ書きます」と連絡します。

参考: LinkedInで僕のSEOブログシェアした時のコメント欄

もちろん、誰から構わず連絡すればいいわけではなく、1)単なるブログセクションだけではなく自社のメディアを保有している、2) サイトパワーが自社より強いの2点を事前にリサーチしてからコンタクトを取るようにしましょう。10件おくって1,2件ほどゲストブログに繋がる感覚です。

サイトパワーを判別する一つの方法としてはSEM Rushのバックリンクツールが使えます。

上記の画像のようにDomain ScoreとTrust Scoreの数値を見て判断しましょう。最低限スパムサイトにゲストブログを寄稿しないこと、できれば自社サイトよりスコアが高いサイトにゲストブログできればベターです。

3. ゲストブログを受け入れているメディアにアプローチ
Googleで”guest blog media list”と調べれば下記のようにゲストブログを受け入れているメディアの一覧が簡単に手に入ります。

正直、この#3の方法は時間がかかる上に成功率が低く、たまに著名な人からのゲストブログしか受け入れていないというメディアもあり、あまりおすすめできません。まずはコメント欄がポジティブなコメントで埋まるようなブログを作ってその後に#2の方法でゲストブログに繋げるのがおすすめです。

ローカルSEOとGoogle My Business

Possum Updateを初めローカルの検索結果とグローバルの検索結果の分離が進む中で、ローカルSEOの存在が大きくなりました。

当社はマーケティングエージェンシーで、ウェブのみのプロジェクトであればロケーション関係なく仕事をこなすことは可能です。
ただそうは言っても企業はローカルのエージェンシーを使う傾向にあります。(※実験を兼ねて、PPC広告を使ってロサンゼルスやサンフランシスコのあるアメリカ、もしくは同じカナダの東海岸のトロントにもリーチしましたが、セールスへの貢献度を見た時に費用対効果が悪く、ローカルのエージェントを好む傾向がありました。)

そのためローカルSEOが非常に重要でした。ローカルSEOで重要になってくるのが大きく下記2つです。

1.ローカルサイテーションとNAP
2.Google My Business

1. ローカルサイテーションとNAP
NAPとは(Name, Address, Phone)の頭文字をとったAcronymで、ローカルサーチでとても重要な要素です。ローカルサイテーションではリンクを貼ることより、上記のNAPの情報をローカルのサイト(※カナダだとYelp, Yellow Page, Foursquareなど)で掲載することが大切です。その際、表記揺れがないよう、書き方を統一することがポイントです。

2.Google My Business
ローカルSEOをやる上でGoogle My Businessは必須です。

上記で触れた通りNAPの表記揺れがないように注意するのはもちろん、イベントがある際にGoolge Postからアップデートをする、オフィスの写真を可能な限りアップロードするなどして、コンテンツを充実しましょう。

少し手間がかかりますが、Google My Business上のレビュー獲得も重要です。

もちろん、金銭やサービスをレビューの代わりに提供することはガイドライン違反になるのでできません。

当社ではプロジェクト終了後に、クライアントからフィードバックを貰うために簡単なサーベイと可能であればTestimonial (※レビュー・推薦文)を書いてもらいます。そのTestimonialをGoogle My Business上にもアップしてもらうように促しました。

泥臭いやり方ですがレビューをあげてもらうまで定期的に連絡を入れ続けました。(※もちろん、嫌がられない程度に)

外部リンク獲得のためのコンテンツ作り

さて、外部施策の話の最後に「外部リンク獲得のためのコンテンツ作り」について

よく外部リンク獲得のためには”質の高いコンテンツ”が必要、もしくは自分ならどういうコンテンツをシェアするかという観点から考えるべきと言われています。ただ、シェアの数とバンクリンクの数は相関性がないと言われており、僕もそれに同意です。

Across our total sample of 1m posts there was NO overall correlation of shares and links, implying people share and link for different reasons….The correlation of total shares and referring domain links across 750,000 articles was just 0.021.

日本語訳: (ランダムに抽出した)100万記事を調べたところ、シェアとバックリンクの関連性はなく、シェアとバックリンクは違う理由で行われていることを示唆しています。(中略)… 相関性は0.021(※)しかありません。
参考: Moz
※Correlation: 0.021はほぼ関連性ないと見て良い数字です。

上記の参照した記事はリスト記事(例: ___するべき4つの理由)がバックリンクを貰いやすいと結論づけていますが、リンクをもらいやすいコンテンツの種類は業態によって変わると考えています。例えば、マーケティングの業界だとコンテンツを作る際に自分の主張を裏付ける根拠を示す傾向があり、リサーチデータが外部リンク獲得しやすい傾向にあります。

その前提で、今回は当社の被リンクのデータを見て、北米のマーケティング界隈ではどういう外部リンクの傾向があるかを紹介したいと思います。
コンテンツごとの外部リンクを調べたところ、リンクを受けやすいコンテンツには下記2つの傾向があることがわかりました。

– スモールキーワードでもいいのでとにかく検索上位にいる
– 参照元としてリンクされるような情報・リサーチデータを含んでいる

#1や#2いずれかを満たしているだけでも外部リンクを獲得できますが、#1と#2両方を満たしていると外部リンクの質と数が上がります。以下では記事の事例を3つご紹介して、バックリンクの質と数をケースごとに比較していきます。

まずはスモールキーワードでしっかり検索上位にいるページです。

1. 6 Higher Education Marketing Campaigns That Get An A+
サーチコンソールのクリックトレンド:

Links: 7
Domain: 3
(※PinterestやGoogle Plusなどのソーシャルメディアのポストやコンテンツを丸ごとスクレイピングしているサイトなど、スパムっぽいリンクは除いています。)

リンク元: Legal Nomads

安定して検索からのトラフィックは入ってきていますが、リンクの数は合計7本、リンクのドメイン数は3ドメインと数が少ないのがわかります。

次は逆にリサーチデータを載せていますが、検索ボリュームのあるキーワードの検索結果上位に表示されていないコンテンツです。

2. 40 Amazing Higher ED Marketing Stats for 2016
サーチコンソールのクリックトレンド:

Links: 13
Domain: 2

(※PinterestやGoogle Plusなどのソーシャルメディアのポストやコンテンツを丸ごとスクレイピングしているサイトなど、スパムっぽいリンクは除いています。)

リンク元: Incentric Digital Marketing

リンク元: Think Design

上記のSearch Consoleのクリック数を見て頂けるとわかる通り、この記事はほとんど検索にひっかかっていませんが、意外にもリンクされています。
(※他チャネルからのトラフィックもありません)

最後に検索上位に表示されかつリサーチデータもしっかり載せているコンテンツをご紹介します。

3. 21 Real Branding Stats that will lead you down the right track in 2016
サーチコンソールのクリックトレンド:

Links: 54
Domain: 17

(※PinterestやGoogle Plusなどのソーシャルメディアのポストやコンテンツを丸ごとスクレイピングしているサイトなど、スパムっぽいリンクは除いています。)

リンク元: Yahoo! News

リンク元: Business 2 Community

リンク元: Equinet Academy

そして競合のエージェンシーサイトからもリンクされています。
リンク元: RevLocal

上記のコンテンツは”Branding Statistics”や”Branding Stats”のようなブランディングのリサーチデータを探しているキーワードで上位表示されています。そのおかげか、外部リンクの数で前の2記事を上回るのはもちろん、Yahoo! NewsやBusiness 2 Communityなど比較的大きなメディアサイトからリンクを得ることができました。

上記3つの事例から下記2つの要素が北米のマーケティング界隈ではリンクに貢献しているとみて間違いないかと思います。

– スモールキーワードでもいいのでとにかく検索上位にいる
– 参照元としてリンクされるような情報・リサーチデータを含んでいる

考えられるユーザの動きとしては、ユーザが他ページにリンクするタイミングがコンテンツを制作している最中で、その際に検索して上位表示されたものをデータの参照元としてリンクしているのではないかと考えます。

ちなみに参考までに、ソーシャルメディア(LinkedIn)でバズってトラフィックが伸びたコンテンツ(※下記のGoogle Analytics参照)は1件の外部リンクしかつきませんでした。さきほど紹介したMozのブログのようにシェアとリンクの相関性はないと見てよいかと思います。

SEO Basics: Best Practices for Keywords Targeting

コンテンツに外部リンクがついてくるまでに時差があるという点にも注意です、
上記で紹介したコンテンツは1年以上前に作ったものですが、3 – 6ヶ月くらいからじわじわと外部リンクがつくようになりました。SEO全体で言える事ですが、費用対効果の見極めを急ぎすぎないことをおすすめします。

上記で触れたのはあくまで当社の事例で、業界・サービスの形態によって最適な外部施策の戦略が変わってきます。これらの情報を参考にしつつも、自身で競合サイトの外部施策を分析して戦略を組み立てることをおすすめします。

※競合サイトのバックリンクのリサーチに関してはSEM RushやMozのOpen Site Exploreがフリーで使えます。

2. 内部施策 (On-Page)

次に内部施策の話。こちらは目新しい話はなくメタタグの改善・内部リンクの設置・エラーリンクの修正・サイトスピードの改善など地味な作業です。ただSEOの基礎的な部分なので、しっかり施策しました。

以下、内部施策のリサーチを簡単にする無料ツールを随時紹介していきますが、SEM Rushを使えば大体の作業をボタン一つでやってくれます。英語のSEOツールでお悩みの方はSEM Rushがおすすめです。(※本記事のキャプチャでMozが出てきますが、あまりおすすめではありません。)

メタタイトルとディスクリプションの修正

まずはメタタグの修正です。今までエージェンシーとして数多くのサイトを見てきましたが、メタタグをしっかり入れてるサイトはほとんどありません。

よっぽど競争率が低いニッシ中のニッシキーワードでない限り、メタタグの修正だけをしてGoogleのトップページに出てくることはありませんが、ランキングとCTR (クリックスルーレート)に影響する重要な要素なのでしっかり行う事をおすすめします。僕が当エージェンシーに入社した際、メタタグの修正を加えただけでランキング圏外から40以内にランキングしました (※下記画像参照)。

ウェブサイトのページ数が多いと、さすがに1ページずつメタタグの情報を取得するのは大変です。そこで無料ツールのScreaming Frog SEO Spiderを使う事をおすすめします。

インストールして、リサーチしたいウェブサイトのURLを入れると下記の画像のようにページをクローリングして、ステータスコード(ie. 200, 301, 404)やメタタグ、ワードカウント、階層の深さなど内部施策をする上で大体必要なデータを拾ってきてくれます。

例えば、メタタグが抜けているページを一覧で表示するためには
1. ツールの左上のフィルターのドロップダウンメニューから”HTML”を選択

2. ステータスコードのカラムをクリックしてソートする
(※301, 302はリダイレクトがかかっているページ、404はエラーページなので無視してOK。)

3. 右に少しスライドするとタイトルとディスクリプションのカラムがあるので、そこから全てのページのタグ情報を抽出することが可能です。例えば、下記画像のようにメタディスクリプションが空白になっているページを瞬時に見つけ出すことができます。

※このツールのいいところは、そのままGoogle Sheet / エクセルに貼付ける事ができる点です。Screaming Frog SEO Spiderの結果をコピー&ペーストするだけで大まかなリサーチができるGoogle Sheetのテンプレートをつくりました。欲しい方は個別でご連絡ください。

上記でサイトのメタタグを取得できました。
次に各ページ毎にターゲットキーワードを設定し、それをメタタイトル・ディスクリプションに落とし込んでいきます。少し古いですが、下記の画像は私が入社時に作成したキーワードとメタタグのリストになります。

メタタグ作成において大切なのは下記3点です。
1. ターゲットキーワードを必ずメタタイトルとディスクリプション両方に1度ずつ入れる
2. メタタグの文字制限以内におさめる
3. 他ページのタグと被らないようにする

1. ターゲットキーワードを必ずメタタイトルとディスクリプション両方に1度ずつ入れる
従来のようにメタタグにキーワードを何回以上入れるまでは考える必要はないかと思いますが、必ずターゲットキーワードをメタタグに各1回ずつ入れるようにしましょう。

キーワードの検索数を調べるにはGoogle Keyword Advice ToolもしくはSEM RushのKeyword Difficulty Toolをおすすめします。

(※基本的にサードパーティ製のキーワードツールはほぼ全てあてにならないといっても過言ではありませんが、SEM Rushのものは実数に近いです。検索数が微妙に違うのはデータの取得方法が違うからだと思います。)

Google Keyword Advice Tool

Keyword Difficulty Tool | SEM Rush

※本題とはそれますが、SEM Rushは競合の情報までまとめて出してくれるのでとても便利。Paid SearchのCPCに関してはGoogle Keyword Advice Toolより正確です。


(※クリックで拡大できます。)

キーワードの抽出の流れは下記の通りとなります。
A. 適当で構わないので、関連のあるキーワードを使って検索して、キーワードのアイデアを抽出する。

B. キーワードのアイデアをGoogle Keyword Advice Toolに入れて検索ボリュームを調べる

※地域によって検索ボリュームが変わるので、英語でキーワードのリサーチをする際はロケーションをしっかり選択するようにしましょう。

C. 検索ボリュームを確認して、ターゲットキーワードにするほどのボリュームがあるかをチェックする。

上記のキーワードは検索ボリュームが少なすぎるためボツになります。

D. スクロールして関連キーワードをチェックする。

上記キーワードの検索数は200や300程度で、日本での検索ボリュームからみるとかなり少なく感じますが、バンクーバーのマーケティングに関連するキーワードの中では検索ボリュームが多い方です。

E. Dで取得したキーワードを実際に検索してみる。

上記のキャプチャを見ると上位5つは、北米ではかなり強いサイトが上がっており、
6位にやっとバンクーバーでの老舗のエージェンシーが上がってくるという競争が激しいキーワードであることがわかります。

entrepreneur.com
wikipedia.org
searchengineland.com
wordstream.com
forbes.com

また、先ほどの検索結果と併せて下記のキーワードサジェストを見ると、エージェンシーを探している母数よりも
Social Media Marketingに関する情報や学校のコースを探しているニーズが多いことが推察できます。

検索ボリュームが大きいキーワードを狙うと、上位表示までに時間がかかる上、コンバージョンに繋がらない無駄なセッションが増えます。
それよりも、キーワードをもう少し絞り込んで、コンバージョンに繋がるキーワードのみに注力する方が得策です。

例えば、もう少し絞って”social media marketing vancouver”検索してみると
下記のようにローカルのエージェンシーのみが検索にでてきます。

検索ボリュームが少し落ちますが、コンバージョンに繋がるキーワードである可能性が近づきました。他にも”social media marketing companies” “social media agencies”など、エージェンシーを探している人が使うキーワードのバリエーションを考えて、バリエーションをステップBのKeyword Advice Toolに入れて、検索ボリューム・関連キーワードを見ながらキーワードリストを作成していくという流れになります。

2. メタタグの文字制限以内におさめる
メタタグを文字制限以内におさめないと、検索結果一覧で文字が途中で切れてしまいます。
英語の場合、Word CountではなくCharacter Countになります。可能な限り、以下のCharacter Count内におさまるようにしましょう。

– Title: 30 – 60 characters
– Description: 55-130 characters

3. 他ページのタグと被らないようにする
これはそのままですが、サイト内でメタタグが重複しないようにするのも重要です。
先ほど紹介したScreaming Frog SEO Spiderを使って重複しているページを抽出して改善しましょう。

内部リンクの設置

内部リンクの設置はSEOの観点だけではなく、サイトの回遊率の改善、ひいてはコンバージョン件数を伸ばすためにとても重要です。

ブログページはツールを使って自動的に内部リンクを生成可能で、Wordpressを使用している場合は、関連記事のリンク生成にYARPPが、記事目次生成にはTable of Contents Plusがおすすめです。

YARPPの表示例

Table of Contents Plusの表示例

内部リンクはある程度は自動生成可能ですが、最終的にはマニュアルで内部リンクの設置を行いました。
しかし、あまり見られていないページに内部リンクを貼っても時間を取られるばかりであまり効果的ではないので、検索からのトラフィックが取れているページから内部リンクを設置していくことをすすめます。

検索から流入が取れているページを洗い出すにはGoogle AnalyticsかSearch Consoleを使います。(※下記ではAnalyticsを使った方法を紹介)

1.

2.

3.

これで上位ページのソートができました。上から順にプライオリティをつけて内部リンクの設置を行っていきます。記事がどういうユーザに見られるかを考え、どう誘導していくべきかを考えるのが内部リンクを実装するコツです。

例えば、当社のブログ記事の中で”Branding”というボリュームの大きいワードで上位表示されているものがあります。

(※もちろんバンクーバーローカルの検索結果です。)

この記事の場合、検索ユーザは”ブランディング”というボンヤリした情報を探しているユーザが想定されるので、以下のように社内のブランディングの完全ガイドをリンクしてあげることで、ブランディングの全体像、事例、DIYでやる方法を学べるように誘導しました。

また、上記のCMO’s GuideのDIYでブランディングをやる箇所にマーケティングプランの記事の内部リンクも掲載。(※フレームワークは同じものを使えるので)

全体的なイメージとしては、ボリュームの多い・ジェネラルなところから少しづつ込み入った内容に誘導していくようなイメージです。
その中で要所、要所に社内のプロモーション、例えばケーススタディ(事例)、サービスページ、About Usへのリンクを入れていきつつ問い合わせに繋げていくのが理想的です。

サイトスピードの改善

モバイルユーザの数がデスクトップよりも多くなり、サイトスピードの改善はとても重要な要素です。サイトスピードが遅いとユーザエクスペリエンスに悪影響がでるのはもちろん、Googleボットによるクロール回数が減りSEOに悪影響を及ぼします。

こちらのGoogle Page Speedを使うとサイト上の問題を洗い出してくれます。

サイトによって、改善できる箇所とできない箇所がありますが、可能な限りスコアを100に近づけるようにしましょう。キャッシュの活用・画像ファイルの圧縮などすぐできる部分から手をつけることをおすすめします。

WordPressを使っている場合、キャッシュの活用にはWP Super Cacheが、画像ファイルの圧縮にはImagifyがおすすめです。

エラーリンクの修正

サイトスピードの改善と同じく、エラーリンクの修正はユーザエクスペリエンスにもSEOにも悪影響を及ぼします。

先ほど紹介したScreaming Frog SEO Spiderの”Status Code”の段で404や他のエラーステータスをソートすることができます。

それと合わせてこちらのOnline Broken Link Checkerを使用することをおすすめします。

重複コンテンツの修正

重複コンテンツは百害あって一理なしです。ユーザを混乱させるだけでなく、Googleボットからの評価も下がります。

重複コンテンツのリサーチに便利なのがSitelinerです。

こちらにURLを入力すると下記のように重複している文字数、パーセンテージ、ページ数などを一覧で表示してくれます。

重複内容を詳しく見たい場合はURLをクリックすると下記のように具体的にどの箇所がどのページと重複しているのかが見れます。

ブログの一覧ページや共通コンテンツなど重複があっても仕方ないものを除き、重複があれば改善するという地味な作業を繰り返しました。特に重複のパーセンテージが高い場合は価値が低いコンテンツの可能性が高いので見直しすることをおすすめします。

モバイルフレンドリーチェック

いまや、モバイルユーザの数はパソコンユーザの数を超えており、サイトのモバイル化は必須です。モバイルフレンドリーチェックはこちらのGoogleツールからできます。

URLを入れるだけでモバイルフレンドリーかをチェックしてくれます。

モバイルファーストインデックスのスモールテストが始まったという話もあるので、まだレスポンシブデザインにしていない方は早めの対応を・・・。

本記事で紹介した海外のSEOツール15選

Googleのツール

1. Google Search Console – 無料 / 運営サイトのSEOに関する必要な情報を取得可能。
2. Google Analytics – 無料 / サイトのトラフィック情報を取得可能。
3. Google Keyword Advice Tool – 無料 / キーワードのリサーチに使えるツール。
4. Google Page Speed Tool – 無料 / サイトのスピード改善に使えるツール。
5. Google Mobile Friendly Test – 無料 / モバイルフレンドリーチェックに使える。

SEOリサーチツール

6. SEM Rush – 一部無料 / 運営サイトのSEOに関する情報はもちろん競合リサーチに必要なデータも取得可能。
7. Moz – 一部無料 / 運営サイトのSEOに関する情報はもちろん競合リサーチに必要なデータも取得可能。
8. Screaming Frog SEO Spider – 無料 / 運営サイトのSEOの調査に必要なテクニカルな情報を取得可能。
9. Online Broken Link Checker – 無料 / 運営サイトのエラーリンクを取得可能。
10. Siteliner – 無料 / 運営サイトの重複コンテンツのリサーチに使える。

WordPress プラグイン

11. Yoast SEO – 無料 / 運営サイトのSEOに使える。メタタグの入力はもちろん、ページ毎のNoindexやCanonicalなどの設定が細かくできるのでAll in One SEOよりおすすめ。
12.YARPP – 無料 / ブログの関連コンテンツの自動生成ツール。
13.Table of Contents Plus – 無料 / 目次の自動生成ツール。リーダビリティと内部リンクの改善に繋がる。
14.WP Super Cache – 無料 / キャッシュ生成ツール。サイトスピード改善に繋がる。
15.Imagify – 無料 / 画像サイズ圧縮のプラグイン。サイトスピード改善に繋がる。

まとめ – SEOはチームプレイ

今回は勤め先のエージェンシーサイトでのSEOの事例とHow-toをご紹介しました。

SEOといっても、テクニカルなバックエンドの部分、表側に出るコピーライティングの部分など様々な側面があります。

特に、僕は英語で北米の人に刺さるコピーを書けないので、コピーライターに可能な限りこちらの意図を伝えつつ、それを形にしていく必要がありました。それにはチームワークが求められます。

他にも、チームメンバーにゲストブログ、パネルへの登壇やインタビューの話が入った際に忘れず会社サイトのリンクを貼ってもらうようにする、クラインアントからTestimonial (お客様の声)を貰えた時にGoogle My Businessのレビューに投稿してもらうようセールスにフォローアップをしてもらうなど、チームメンバーにSEOの重要性・それらのタスクの重要性を理解してもらい、ヘルプしてもらうことが重要だと感じます。

以上になります。質問などあればご連絡ください!